創立125周年を迎えて
京都大学医学研究科・医学部は、明治32(1899)年に京都帝国大学医科大学として設置されてから令和6(2024)年で創立125周年を迎えます。
その間、我が国を代表する医学研究科・医学部の一つとして、「医学・医療にかかわる領域における独創的な『知の創造』とその絶え間ない『実社会への還元』によって人類の健康と福祉の向上に貢献すること、および、その牽引力となる国際的なリーダーとなる人材を育成すること」という使命を実行して参りました。
この創立125周年を新たな飛躍の契機とすべく、三つの事業を柱とした記念事業を計画しております。
事業の第一は、スポーツやワークショップが実施できる「多目的施設」の建設です。多種多様な学生及び教員等の交流から生まれる知の融合や人間力の形成を目的とした施設を目指します。
第二に、竣工より13年が経過した学生会館の設備改修を行います。学生会館のコンセプトである医学部内のコミュニティー活動の更なる活性化を目指します。
第三に、その他の医学内厚生施設の改修・更新等を行います。上記の2施設とも連関させ、学生等のキャンパスライフの更なる充実を目指します。
創立125周年を機に、このような学内の福利厚生環境を改善し、次世代のグローバルリーダーの育成、及び、広く社会と人間行動を理解し病める人の感情を洞察できる人間、社会全体の健康を目指し高い倫理観を持って行動する医師・研究者の育成に一層尽力して参ります。
京都大学医学研究科・医学部の未来に向けた発展のため、今後一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
京都大学大学院医学研究科長・医学部長
伊佐 正